キャンピロバクター腸炎

2015年10月10日

9月は細菌性腸炎を多く診断しました。特に印象深かったのが、シルバーウイークの9月20日に残業のため、クリニックに行ったのですが、キャンピロバクター陽性のレポートが3枚も届いておりました。それぞれの方に電話で陽性の旨を連絡しました。

9月は20例の細菌性腸炎と診断し、抗生剤を処方しております。その中で問診から細菌性腸炎がほぼ確実に診断できたのが6例です。(便培養はしておりません)下痢の3日前に鶏刺しか鶏のたたきを食べたといわれた方です。8例は便培養を行い、6例でキャンピロバクター陽性が出ております。残りの6例は症状のみから細菌性腸炎と診断しています。

以前はひどい下痢の方はできるだけ便の培養検査を出していましたが、診断結果が出るまでに5日ほどかかるので、重症の方や基礎疾患があり診断が大切な方など症例を選んで便培養をする様にしています。

 

便培養陽性の代表的症例を提示します。

症例1、20代女性、妊娠2ヶ月、4日間水様の下痢便が続くと来院されました。熱なし。特別な生ものの摂取は不明。妊娠初期でできるだけ不必要な薬は内服しないほうがよいので、診断の必要性から便培養を施行し、キャンピロバクター陽性を確認。整腸剤のみで自然寛解。

(もし、悪化すれば迅速に抗生剤を投与すると説明)

 

症例2、10代の男性、突然39.6度の熱、風邪症状なし。解熱剤のみ処方し帰宅。翌日から腹痛、下痢あり。発熱の3日前に鶏のたたきを食べている。腹痛、下痢の症状が強かったので便培養を施行し、キャンピロバクター陽性を確認。抗生剤を投与し、軽快しました。

 

特に小児で多いのですが発熱が先行し、来院した日の夕や翌日から下痢になる症例を経験します。熱だけで風邪症状がない患者さんには必ず、「熱の原因は何か分かりません。下痢がでればもう一度来院してください」と説明します。月に1例ほどは経験します。

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