ジオン治療について:痔の日帰り手術
痔の治療の1つ、ジオン注射=ALTA療法(アルタ療法)は、 いぼ痔を切らずに、注射1本で治す画期的な痔の治療法です。
当院でも2013年より導入し、患者様からも 「やってよかった」と好評頂いております。
ジオン注射は、いぼ痔(内痔核)に効果を発揮します
- 座薬や軟膏を肛門に注入する方法では治らない!
- 排便時に頻回に出血がある
- 排便時に脱肛するが、自然に戻る
- 排便時に肛門が脱出する。指で押さないと戻らない!
などの脱肛を伴ったいぼ痔(内痔核)でお悩みの方にとって、夢のような治療と言えます。 ジオン注射は、近年、注目されている、内痔核(いぼ痔、脱肛)の治療法の一つです。術後の痛みもほとんどなく、日帰りで治療を行えます。従来ですと手術が必要と判断されたケースでも、ジオンを痔核へ直接注射する硬化療法で、手術と同等の効果を得られる症例がある事も証明されております。
日帰り手術のメリット
手術後の安静期間を自宅ですごせますので、他人に気を使わず、時間を有効に使えます。力仕事は無理ですが、パソコンなどを使い事務的な仕事なら可能です。
入院費の分だけ費用が安くなります。
たとえば健康保険本人(3割負担)の方でしたら、10日ほど入院して手術すると10〜15万円の負担ですが、外来手術ですと2万円前後ですみます。
ジオン注射とは
すべての内痔核の患者さんをジオン注射で治せる訳ではありません。また、注射だからと言って、安易に考えず、手術の場合に匹敵する注意が必要です。
いずれにしても、有効な治療の選択肢がひとつ増えたことになり、喜ばしい限りです。
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。脱出の程度も軽くなります。
投与された部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して、脱出がみられなくなります。(1週間~1ヶ月)
切除を行わないので、術後の痛みが少なく、出血の心配もほとんどありません。
ジオン注射治療の術後の注意
入院せずに日帰りで治療できますが、施行後は二日ほど自宅にて安静にしてください。
また、尿量が増えるため十分な水分摂取が必要で、手術前から気を付けて下さい。水分摂取が足りないと、処置中に血圧が低下することもあります。
ジオン注射治療の副作用
注射したところの腫れ(一時的)、肛門部分が重たい感覚などが症状として現れることがあります。